起業って、やることが本当にたくさんありますよね。
事業計画、営業、資金調達、そして忘れちゃいけないのが「銀行口座の開設」!
どこで口座を作ればいいのか?
使い勝手は?
融資を受けやすいのはどこ?
…そんな疑問に、税理士の目線からおすすめの銀行を4つご紹介します!
銀行 | おすすめポイント |
---|---|
1.GMOあおぞらネット銀行 | 社保・税金の納付が便利 各種共済の引き落とし口座に設定できる |
2.住信SBIネット銀行 | 「目的別口座」が便利 |
3.地域の信用金庫 | 融資を受けるなら1つは開設!様々な経営支援も。 |
4.PayPay銀行 | フリーランスにはうれしい!屋号での口座開設が可能。 |
詳細は以下をご覧ください。
※2025年4月の現況で書いていますので、最新の情報はそれぞれの金融機関のHP等でご確認ください。
1.GMOあおぞらネット銀行
ネット銀行なのに“法人向け”が超使いやすい!
GMOあおぞらは、創業時から人気が高まっているネット銀行です。
こだわりが無ければ、間違いなくイチオシです。
当事務所代表の関連会社の「合同会社トリノス」はこの口座をメインにしています。
おすすめポイント
- 公庫融資の受取、引き落とし口座に指定が可能
- 社会保険料の引き落とし口座に指定可能
- 税金の納付が便利!ダイレクト納付・PayEasy:ペイジー・振替納税(個人の場合)の利用が可能
- 各種共済(中小企業倒産防止共済、小規模企業共済、中小企業退職金共済)の引き落とし口座に指定可能
- 振込手数料 他行あて145円/件
振込件数多い場合には「とくとく会員」として手数料500円/月を払うと129円/件 - 入出金明細は無制限に参照可能。CSV出力ももちろんOK
- ネットバンキング手数料も無料
- バーチャルオフィスでも開設可能(審査有)
残念なところ
- 個人事業主(フリーランス)の場合、屋号での開設が出来ない
- 審査が若干面倒な印象。外部との契約書や許認可証がないと開設できないので、創業すぐだと難しい場合も
2.住信SBIネット銀行

資金管理のしやすさがピカイチ!
住信SBIは、個人でも人気のネット銀行ですが、法人向け機能も充実。
特に「目的別口座」など、お金の管理がしやすい仕組みが起業初期にはとても便利。
当事務所代表の関連会社の「黒船イノベーションズ㈱」はこの口座をメインにしています。
おすすめポイント
- 「目的別口座」で資金の仕分けがラク
- 公庫融資の受取、引き落とし口座に指定が可能
- 自動振込などの便利機能が豊富
- 急な資金不足に 事業性融資daytaが優秀。決算書等不要で、最短当日借り入れ可能
※審査等はもちろんあります - 振込手数料 他行あて145円/件
- 入出金明細は7年分が参照可能。CSV出力ももちろんOK
- ネットバンキング手数料も無料
- バーチャルオフィスでも開設可能(もちろん審査有)
しっかり管理しながら、無駄を減らしたい起業家に向いています。
残念なところ
- 納税等は使いにくい。ペイジーのみOKだが、ダイレクト納付も振替納税もNG
- 社保の引き落とし口座に使えない
- 共済は小規模企業共済のみOK。中小企業倒産防止共済、中小企業退職金共済はNG
- 個人事業主(フリーランス)の場合、屋号での開設が出来ない
3.地域の信用金庫
※当事務所と取引のあるところ
人とのつながりを大事にしたいなら断然ココ!
ネット銀行にない強みが「信用金庫」にはあります。
地元の支店で相談しやすく、創業支援にも積極的です。
当事務所も関連法人も、いくつか信金口座を開設しています。
おすすめポイント
- 地域密着で手厚いサポート。経営の悩みに親身に対応してくれる
- 顧問税理士の紹介があるとスムーズ
- 融資を受けるなら口座開設しといて損はない!公庫との連携実績も多く、信頼性高い
- 社会保険料の引き落とし口座に指定可能
- 税金の納付が便利!ダイレクト納付・PayEasy:ペイジー・振替納税(個人の場合)の利用が可能
- 各種共済(中小企業倒産防止共済、小規模企業共済、中小企業退職金共済)の引き落とし口座に指定可能
- 個人事業主(フリーランス)の屋号での口座開設が可能(店舗による)
地元とのつながりを大切にしたい人にはピッタリ。
将来的に事業を拡大していく際にも頼れる存在です。
残念なところ
- ネットバンキングの手数料が有料
- 振込手数料もネット銀行と比べると高め(当社の使っている口座だと275円)
- 入出金明細も、信金によっては取得期限の制限があり
- バーチャルオフィスの場合開設が難しいかも
4.PayPay銀行
個人事業主が屋号名で口座開設できる!
屋号でお仕事をするフリーランスや個人事業主にとって、
「ビジネス用の口座が簡単に作れる」のはかなり助かります。
PayPay銀行はその点がとても柔軟!
当事務所のメイン口座はPayPay銀行を利用しています。
おすすめポイント
- 個人事業主でも屋号付き口座を開設できる
- 振込手数料も安く(160円/件)、口座維持費もかからない
- 急な資金不足に、ビジネスローンが使える
- スマホで管理できるアプリが便利
- 公庫融資の受け入れ・返済口座に指定可能
個人事業主で「ビジネス用の口座が欲しい!」という人には特におすすめです。
残念なところ
- 屋号で口座を作ると、PayPay(QR決済)やPayPayカードと連携出来ない
- 共済は小規模企業共済のみOK。中小企業倒産防止共済、中小企業退職金共済はNG
- 納税等は使いにくい。ペイジーのみOKだが、ダイレクト納付も振替納税もNG
- 社保の引き落とし口座に使えない
まとめ
▼以下が私のオススメです。
法人の場合:GMO銀行+信金
個人事業の場合:PayPay銀行+信金
事業の内容等によって、使い分けてみてください。
比較表
項目/銀行 | GMOあおぞら | 住信SBI | 信用金庫 | PayPay |
---|---|---|---|---|
公庫融資の受入 | 〇(可) | 〇(可) | 〇(可) | 〇(可) |
税金の納付 ・ダイレクト納付 ・PayEasy ・振替納税 | 〇(可) | △(PayEasyのみ) | 〇(可) | △(PayEasyのみ) |
社会保険料の引落 | 〇(可) | ×(不可) | 〇(可) | ×(不可) |
小規模企業共済 | 〇(可) | 〇(可) | 〇(可) | 〇(可) |
倒産防止共済 退職金共済 | 〇(可) | ×(不可) | 〇(可) | ×(不可) |
振込手数料の安さ | 〇(129~145円) | 〇(145円) | △(高め) | 〇(160円程度) |
屋号付き口座の開設 | ×(不可) | ×(不可) | △(店舗による) | 〇(可) |
創業融資との相性 | △ | △ | 〇(強い) | △ |
目的別口座 | × | 〇(10口座まで) | × | × |