IT導入補助金2025とは?
IT導入補助金2025は、中小企業や小規模事業者が自社の課題やニーズに合わせてITツールを導入する際、その費用の一部を国がサポートする制度です。これにより、業務効率化や生産性向上を目指すことができます。
対象となるITツール(ソフトウェア、サービス等)は事前に事務局の審査を受け、補助金HPに公開(登録)されているものとなります。
また、相談対応等のサポート費用やクラウドサービス利用料等も補助対象に含まれます。
補助金申請者(中小企業・小規模事業者等のみなさま)は、IT導入補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」とパートナーシップを組んで申請することが必要となります。
中小企業の皆様、IT導入補助金を活用し、生産性の向上を目指しましょう!

補助対象者って?~自分の会社は対象になるの?~
対象となるのは「中小企業・小規模事業者」
ざっくり言うと、製造業・小売業・サービス業など、業種問わず「中小企業基本法」に基づく中小企業や小規模事業者であれば対象になります。
もう少し具体的に見てみましょう👇
業種 | 資本金の目安 | 常時使用する従業員数の目安 |
---|---|---|
製造業・建設業など | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5千万円以下 | 50人以下 |
サービス業 | 5千万円以下 | 100人以下 |
※ 上記のどちらかを満たせばOKです!
個人事業主・医療法人・NPO法人も対象になる場合あり
実は、法人だけでなく 個人事業主 も対象になります。
また、医療法人・社会福祉法人・学校法人・NPO法人なども、要件を満たせば対象に含まれます。
対象外になるケースは?
例えば、以下のような場合は対象外になることがあります。
- みなし大企業(大企業に実質的に支配されている企業など)
- 主たる事業が補助対象外(例:宗教法人、風俗営業など)
- 過去に不正利用歴がある事業者 など
補助率と補助額
通常枠では、以下の条件で補助が受けられます。
- 補助率:基本的には1/2以内ですが、3か月以上、地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員が全従業員の30%以上である場合、補助率が2/3以内に引き上げられます。
- 補助額:
- 1プロセス以上のITツール導入:5万円以上150万円未満
- 4プロセス以上のITツール導入:150万円以上450万円以下
プロセス数の要件により補助額が異なりますので、ご注意ください。
補助対象経費
補助の対象となる経費は以下の通りです。
- ソフトウェア費:ソフトウェア購入費やクラウド利用料(最大2年分)
- オプション費用:機能拡張、データ連携ツール、セキュリティ対策など
- 役務費:導入コンサルティング、設定、マニュアル作成、研修、保守サポートなど
これらを組み合わせて申請することが可能です。
おすすめITツール
★Adobe Acrobat Pro DC / Adobe Creative Coud
Acrobat Pro→Adobe社が提供するPDFの編集や作成、保護、共有などを行う有料版のソフトウェアです。
Creative Cloud→Photoshop、Premiere Pro、Illustrator、Adobe Express、Acrobat Pro など、クリエイティブな作業に必要なアプリが揃った充実のツールキットです。
★マネーフォワード / freee
クラウド会計ソフトです。
★Micorosoft Office
Excel、Word、Outlook等、定番ソフト。
★Google Workspase
Google社が提供する100%WEBのビジネスツールです。メール、チャット、カレンダー、ドキュメント、ビデオ会議などビジネスに必要なツールがすべて揃っております。普段から使い慣れた「Google」を仕事でもご利用いただけます。
★Vectorworks
2D、3D、データベース、高品質レンダリングなど豊富な機能を搭載した設計・デザインのためのワンストップアプリケーションです。 専門分野別のラインアップにより、BIM・建築・インテリア、造園・外構、舞台照明の設計業務をさらに効率化をはかります。
申請手順
申請の流れは以下の通りです。
- 事前準備:gBizIDプライムアカウントの取得や、SECURITY ACTIONの宣言を行います
- IT導入支援事業者の選定:公式サイトで登録されている支援事業者を選びます。
- ITツールの選定:自社の課題に合ったITツールを選びます。
- 交付申請:オンラインで必要書類を提出し、申請します。
- 交付決定:審査を経て、補助金の交付が決定されます。
- 事業実施:ITツールの導入を進めます。
- 実績報告:導入後、成果を報告します。
スケジュール
- 交付申請受付開始:2025年3月31日(月)予定
- 第1次締切:2025年5月12日(月)予定
- 交付決定日:2025年6月18日(水)予定
- 事業実施期間:交付決定日から2025年12月26日(金)17:00まで
第2次以降の締切日程については、公式サイトで随時更新されますので、定期的にチェックしてください。
審査基準
審査では、以下のポイントが重視されます。
- 事業の有効性:導入するITツールが事業の生産性向上にどれだけ寄与するか。
- 費用対効果:投資に対する効果が妥当であるか。
- 事業計画の明確さ:計画が具体的で実現可能性が高いか。
これらを踏まえて、しっかりとした申請書を作成することが重要です。
通常枠だけじゃない!その他のIT導入補助金の「特別枠」もチェック!
「通常枠はちょっと合わないかも…」
そんな方は、目的に応じて使える「その他の特別枠」に注目です!
2025年時点で用意されている主な特別枠は、以下の3つです👇
① セキュリティ対策推進枠
サイバー攻撃から会社を守りたい人向け!
最近は中小企業でもサイバー攻撃の被害が増えてきていて、「ウチは狙われないよ」とは言ってられない時代。
この枠では、ウイルス対策ソフト・EDR・MFA(多要素認証)など、セキュリティ強化のためのITツール導入費が補助されます。
- 補助額:5万円〜100万円未満
- 補助率:2/3以内
- 対象ツール:セキュリティ対策製品(ソフト+サービス)
とくに「インシデント対応までしてくれるようなセキュリティ製品」には補助が出やすくなっています!
② インボイス対応型
インボイス制度への対応がまだ…という方へ!
「2023年に始まったインボイス制度、まだ何となくやってるけど不安…」
そんな事業者さん向けの補助枠です。
この枠では、電子帳簿保存法やインボイス制度に対応した会計ソフト・請求書発行システムなどの導入費用をサポート。
- 補助額:5万円〜50万円未満
- 補助率:3/4以内(インボイス特例のため高め!)
- 対象ツール:インボイス対応の会計・受発注・決済・ECシステム等
小規模事業者さんでも使いやすいツールがたくさんあります◎
③ 複数社連携IT導入枠(通称:複数社連携枠)
仲間と一緒にIT導入を進めたいなら!
この枠は、地域の商店街・団体・同業者グループなどが、複数社で連携してIT導入する場合に使える枠です。
例えば、地域の飲食店が一斉にモバイルオーダー導入するとか、商店街全体でポイント決済導入とか。
- 補助額:150万円〜最大4,500万円(1事業あたり)
- 補助率:2/3以内
- 条件:中小企業3社以上が連携して申請すること
ちょっと申請は手間がかかりますが、地域全体での取り組みに最適です。
詳細は公式サイトへ
